骨粗しょう症の治療を受けている患者さんの中には、薬を処方されるときに
「歯の治療を受けるときには、歯科医師・口腔外科医に相談してください」
などの注意を受けた方がいらっしゃると思います。
現在、広く使われている骨粗しょう症の薬は効果が高く良い薬ですが、まれに薬剤関連顎骨壊死と呼ばれる有害事象が発生することがあります。
薬が広く処方されるようになってから、そのような問題が発生し、抜歯後に生じたことが多かったことから
「骨粗しょう症の薬を服用中に歯の治療を受けるとあごの骨が大変なことになる」という情報が先行し、歯科治療受診をためらう事例が続いています。
2026年5月16日付日本経済新聞・元気の処方箋で
東海大学医学部 太田客員教授が以下のように分かりやすく解説されていたので引用させていただきます。
「かつて顎骨壊死の最大の危険因子は抜歯で従来骨吸収抑制剤が投与される人には抜歯をしないように推奨されていた。23年の改定版手引きでは、抜歯に至る病態、すなわち歯の周りの細菌感染を抑えるために抜歯をためらわないことが推奨されている。同薬を服用する患者さんは日頃から歯と口の健康管理をしっかり行い、抜歯に至らないようにすることが重要である。」
いかがでしょうか。
太田教授とは以前、神奈川県から委嘱された仕事でご一緒させていただいたことがありました。ちょうどコロナ禍のころでしたので、コロナに関しての最新情報や口腔外科の治療法など多くのことを教えていただきました。その知識の豊富さとお人柄で、尊敬させていただいている先生です。
高橋歯科医院では骨粗しょう症の薬を服用されている患者さんには虫歯などの歯の治療と定期的なクリーニング等の対応を行っております。
また上記のように感染源を放置することがリスクを高めますのでためらうことなく受診されることをお勧めしております。